マラソンにもパワーメーター?

思考

先日、マラソンが趣味の知り合いと話をする機会があり、ランニング用パワーメーター、strydの存在を知った。

Stryd | Run with Power | Stryd (Japan)
A running power meter that paces you with precision so you can run faster, stronger, and longer than ever before.

リンクはアフィリとかじゃないので安心してクリックしてください。ランニングシューズの靴紐部分に取り付け、ランニング中のパワーを自転車と同様にワットで測定してくれるんだとか。調べた感じ2017年には発売されていたらしい。全然知らなかった。

それだけじゃなくて、姿勢維持のために使われているデッドパワーや、脚のばねがどれくらい働いているかの指標となるleg spring stiffnessなる数字も測定してくれるそうだ。

どのような機構で測定しているのかわからない自分には、靴紐に取り付けただけでパワーが計れるなんて現実的じゃないという気がしてしまうのだが、少し調べただけでもホビーランナーの方のstrydを使ったトレーニング分析や日記がたくさん出てきて、しかも自転車のパワートレーニングと同様にTSS, FTP, NP, TSBなど細かく解析されているようだった。日によって誤差が大きいなんていう悪評もなく、トレーニングの指標としてすでに一定の地位を獲得しているようだった。

自転車のパワーメーターが市場に登場しておよそ20年、日本でも自転車のパワートレーニングは徐々に一般的になりつつある。しかし、マラソンとちがい「コーチング」を受けるということがあまり一般的でない日本の自転車界では、パワーメーターをどれだけの人が最大限活用して日々の練習に役立てているのか、という点については、疑問符を付けざるを得ないというのが僕の考えだ。

ランニング界にパワーメーターが進出してまだ3年。されど、自転車ロードレースがけん引してきたパワートレーニングの科学がランニングに書き換えられ、僕たちがランナーからパワートレーニングを学ぶ日は、そう遠くないかもしれない。

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