最近ジワジワ来ている指輪型健康トラッカーのOura ring。
僕は購入して1ヶ月ほど経つけど、知り合いやTwitterのフォロワーさんから
「Oura ring、どう?」
と聞かれることが結構多いので、レビュー記事を書いてみる。
Oura ring の外観
Oura ring の外観は「ちょっとゴツ目の指輪」ていう感じ。

指の腹に当たる部分に3つほどポコッとした出っ張りがあって、これらがセンサーとなって心拍数や動きを検知するらしい。
技術的なことは詳しくわからないけど、「赤外線LEDセンサーが2つ、NTCサーミスター(負の温度特性を示す感熱素子)が2つ、3D加速度計とジャイロスコープも搭載」ということで、とりあえず小さいのにギュッと機能が詰まっていることは分かる。

実際に指にはめるとこんな感じ。サイズ選定の方法などは後述するけど、フィンランドから送られてくるサイジングキットなどのやり取りも比較的スムーズで、ストレスなく選定することができた。
はめてみた感想は、「気にならないことはないけど、腕時計型のトラッカーよりは全然マシ。」
厚みや幅は普通の指輪と比べると結構あるので、水仕事をするときや金具的なものを握り込むときにはガチャガチャする。そのため僕は皿洗いのときなどは外している。
でも、腕時計型のトラッカーよりは、「あ、今トラッカーを装着してデータをとってるんだな」と意識するタイミングは激減したと思う。
なんせ重さが4gだし。4gの中に高機能なセンサーが詰まっていると思うと、ロマンをくすぐられる。
Oura ring で分かること
Oura ring で分かるのは以下のようなこと。
- 安静時心拍数
- 心拍変動
- 呼吸数
- 睡眠分析(レム睡眠、ノンレム睡眠など)
- 体温の変動
- アクティビティレベル(消費カロリー、歩数など)
おおよそ一般的なアクティビティトラッカーと同じような項目だと思う。
特にapple watchなどはいち早く心電図モニターがついたり、次の世代では血糖値をモニターできるようになるウワサもあるなど進歩が著しいけど、それに比べると少し物足りない感はある。
が、つけていることを忘れるほどの着用感で、じっと静かに僕の健康を見守り続けるデバイスとしては、十分な気がしている。心電図や血糖値計測は、精度などの点においてはまだまだ未成熟な点があると思うし。
あと、僕はOura純正のアプリを結構気に入っている。見やすくて、指標として出てくる用語の説明欄なども充実していて分かりやすい。
Oura 純正アプリ画面
僕はAndroidユーザーなのでAndroidアプリの画面を紹介する。
まずアプリを開くと、フッターの位置に4つのカテゴリーがある。
「ホーム」「コンディション」「睡眠」「アクティビティ」。




例として紹介するには恥ずかしいくらいコンディションが悪い(笑)
項目がたくさんあるけど、それぞれを「コントリビューター」として総合得点を出してくれるおかげで、直感的にコンディションがつかみやすい点も気に入っている。
そして例えば、アプリを見ていてわからない用語があったら、右上に「インフォメーション」ボタンがあるので、それをタップすれば説明が読める。

もっと詳しい説明はアプリに貼られたリンクからOuraサイトの英語記事を読まないといけないけど、chromeの翻訳機能などで翻訳すれば理解できる平易な英語で書かれているので、英語が読めなくてもそこまで苦労しなさそう。
Oura ring 購入までの流れ
Oura ringはamazonか、本国の公式サイトから購入することができるが、amazonで買うと5万円弱と値段が高いので、英語が分かれば本国公式サイトから購入するのがおすすめ。
本国公式サイトからであれば$299~で購入できる。
↑Amazon購入ページ
↑公式サイト購入ページ
僕は公式サイトから購入した。
ポチポチして手続きを進めていくと、「サイジングキットを購入しますか?(激しくオススメ)」的な案内が出てくるので、「はい」を選択する。公式サイトから本体とのセット購入であれば、サイジングキットの料金はかからなかった、はず。
決済はPayPalで行われるので安心。
すると、まず1週間くらいで、円形にディスプレイされたサイジングキットがDHLで送られてくる。DHLサイトの到着予定日から、3日遅れて着弾した。

シンプルかつおしゃれなデザイン。これを、実際にはめる予定の指にはめて、丸24時間つけてつけ外しが丁度よいサイズを探る(時間帯によってむくむことがあるので)。
サイジングキットの注文後にOuraからこんなメールが届くので、メールのボタンからサイズ確定画面に進む。

すると、さらに1週間ほどして、本体が高級感のある箱に入って着弾する。

箱を開けると台座のようなものに指輪がハマっているのだが、この台座はただの樹脂ではなく、充電器を兼ねているので、捨てないように注意する(僕はせっかちなので、開封してそのまま危うく捨てかけた)。

充電はこのように、台座にセットするだけで行える。
台座を持ち運ぶ必要はあるが、ケーブル自体はtypeCなので、汎用性も十分だ。
アプリをダウンロードして、bluetoothで指輪とスマホを接続すれば、あとは装着してデータを蓄積するだけ。
静かに健康を見守ってもらおう。
さて、次の項では、実際に1ヶ月使ってみて良かったこと、悪かったことを挙げてみる。
Oura ring 買って良くなかったこと
総じて満足してるけど、強いて言うなら以下の点かな。
- 「指輪」として見ると大きいので、物を握ったり家事したりするときには気になる。ふと外したときにどこに置いたっけ?てなりがち。握ったものを傷つけたり、逆に指輪が傷ついたりするので、繊細さんは注意。
- 体温に関しては、変動はわかるけど絶対値は分からない。普段より高いときはアラートが出るけど、そうなったら今までどおり体温計で測る必要がある。一時期、コロナの発症予測に使えるとかいうウワサが広まったけど、それは全くのウソ。熱っぽいかどうかの判定レベルには使える。
Oura ring 買って良かったこと
アクティビティトラッカーをつけること自体が初めてに近かったので、Ouraだからっていうことだけではないけど、良かった点は沢山ある。
- バッテリー持ちがめっちゃ良い。フル充電から5日くらいは普通に持つ。残量が少なくなったらリマインドしてくれるので、電池切れでデータ取れなかったことも今までない。
- 前日のちょっとした習慣で睡眠の質が大きく変わるので、データを取っているだけで健康意識が高まる。夕食から就寝まで時間を開けたり、アルコールを飲まないようにしたり、寝る前にケータイを触らなくなったり。
- 睡眠分析のためだけに枕元に置いていたスマホを手放すことができる。寝室にスマホを持ち込まなくて済む。
- 「心拍変動」指標がとても優秀。トレーニングの直近の疲労だけでなく、慢性疲労や精神的なストレスも反映する指標なので、調子が悪いときの原因の判定指標が1つ豊かになった感じ。
- Oura公式から届くメールの内容が、エビデンスに基づいた役立つ情報ばかり。忘れた頃に届くので、健康意識を高く保つのに有効。
などなど。
結論: アクティビティトラッカーで指輪型が欲しければ、Oura ring一択
色んなアクティビティトラッカーがあるけど、「指輪」という形をして市場に出回ってるデバイスはOura ringしかないのではないだろうか(無知だったらすみません)。
プロ自転車選手の僕にとって、腕時計型のアクティビティトラッカーは、つけ外しや日常生活のストレスから、導入してもすぐにつけなくなってしまうことが多かった。
練習時に長袖インナーを着るときの邪魔になったり、空気抵抗が増えるのが気になったり、ラバーバンドが日焼けして劣化するので頻繁に買い換えなければいけなかったり、センサー部分に日焼け止めがついて白く汚れたり….。
そういった一切を気にしなくて良くなり、かつ得られるデータは同じ、もしくはより多いということで、満足感の高い買い物だった。
とくに、心拍数や心拍変動のデータの誤差は、研究室で測定するものとほとんど変わらないくらい小さいらしい。
Oura ring気になっていた方の参考になれば幸いです。