コーヒーにはまりだしたのはいつくらいだったろうか。
今年の1月くらいだったような気がする。
冬キャンプを楽しんでいて、翌朝にテントから這い出して飲んだインスタントコーヒーがおいしくて、ドリップコーヒーを飲むようになった。
それからあっという間に趣味として定着して、今では生豆を仕入れて自分で焙煎するようにまでなった。
最近のハンドドリップのコーヒーレシピ
最初は、自分はどんな味のコーヒーが好きなのかすらわからず、とにかくいろんなお店のコーヒーを飲んで、自分好みの味を見つけようと思った。
幸いにも今住んでいる多治見市はコーヒーが文化として根付いていて(カフェモーニングの文化が定着しているからか)、おいしいコーヒー屋を探すのには困らなかった。
そうして、自分には甘味と酸味のある、浅煎りでおいしく飲める豆があっているとわかってきた。
そんなわけで、自分で焙煎したモカマタリを淹れていこう。
コーヒードリップレシピ①: 湯温は92度
中煎りなので湯温は92度と高めが良い。焙煎度の浅いコーヒーは細胞壁が硬いので、お湯の温度を比較的高めにして抽出力を高めるのが定石。僕はいろいろ試したが、中深煎りで90度を基準に焙煎度がそれより浅ければ+2度、深ければ-2度で設定している。
アイリスオーヤマの温度調節ケトルが1度単位で温度を設定できてコスパも良く、注ぎ口もコントロールしやすく便利。
コーヒードリップレシピ②: 豆は自分で焙煎した中煎りのモカマタリ
豆はコーヒー屋から買ってきたり、焙煎してあるものを通販で取り寄せてみたりしたが、結局自分で焙煎するのに落ち着いた。
コーヒーの味を最も左右するのは鮮度だと思っている。鮮度の落ちた豆は風味が抜けているし、胸やけしやすい気がする。
注文を受けてから焙煎するコーヒー屋なら良いが、焙煎日が明記されていないお店ではいつ焙煎したかわからない。
ついでに、生豆は需要があまりないし、焙煎氏の手間賃がない分、価格が安い。
通常焙煎されたモカマタリを買うと700円/100gくらいの相場だが、生豆であれば160円/100gで手に入る。焙煎度を変えることで数杯ごとに味を変える楽しさもあるし、少なくとも自分にとってはこれが楽しくて仕方ない。
それで、生豆をネットで取り寄せて、下の動画を参考に自分で焙煎するようになった。
コーヒードリップレシピ③: 豆は中細挽きに
最初は手挽きのカリタのコーヒーミルを使っていたのだが、一回に2杯、3杯飲むようになると30gくらいの量を粉にしなくてはならず、手動の限界を感じたので現在は電動のコーヒーミルを導入した。
これなら粉を入れて電源を入れるだけで勝手に均一性の高い粉が出てきて、横のダイヤルで粉の粗さを調節できてサイフォンからエスプレッソまで対応できる。(もっとも、ほとんどハンドドリップでしか飲まないのだが)
唯一静電気で粉が飛び散るのが難点。
豆が粉になっていくにつれ、モカマタリ独特の香り高さが五感を癒やす。ああ早く飲みたい。
最初に使っていたのはこっち。今でも一杯どりでコーヒーを点てる過程を楽しみたいオフの日などはこちらを引っ張り出すこともある。インテリアとして映えるので気に入っている。
コーヒードリップレシピ④: 2杯どりにコーヒースプーン2杯
豆量は、最初は重さで測っていたのだが、豆の種類、焙煎度によって、豆の持つ水分量や重さが違うことに気づいた。
なので最近はもっぱらメリタのコーヒースプーンで1杯150cc当たり1杯を基準に豆量を測っている。
はかりはハリオのストップウォッチ付きのもの、サーバーは100円ショップダイソーの500円商品、ドリッパーはカリタの3つ穴を使う。ただ、ドリッパーは沢山持っていて気分によって変えることが多い。今日はメリタほどどっしりさせずに、でもハリオほどあっさりの気分でもなかったのでカリタを使う。
ストップウォッチ機能なんてはかりに要らないと、最初はそう思っていたが、毎日のドリップのたびにケータイのストップウォッチ機能を立ち上げるのが面倒になり購入した。あったらあったで便利な品で重宝している。
ドリッパーは地味に樹脂製にこだわっている。陶器製はドリップ中の保温力はあるのだが、冷たい状態で使うと逆にお湯を冷ましてしまうので、お湯をかけて予熱する必要があるし、銅製のものは雰囲気こそあれど高すぎる。実用性とコスパを考えると樹脂が最強だと思う。
コーヒードリップレシピ⑤: 3分以内でさっと抽出。泡立ちと香りを楽しむ。
新鮮なコーヒーは内部に二酸化炭素が充満しているので、お湯をかけるとよく泡が立つ。
蒸らしが重要とかいろいろ細かいことはわからないけど、結局お湯を注いでも粉が沈殿する様子しか見られない豆は鮮度が悪いし、お湯が豆にきちんと触れないので風味が出ない傾向にあると思う。
自分の場合は大体4投に分けて3分以内に抽出を終えるようにしている。
粉にお湯を注いだ瞬間、部屋中にリラックスアロマが立ち込める。コーヒールーティンのなかで一番の至福の時だ。視覚にも嗅覚にも、そしてドリップするときのASMRが聴覚にも訴えかける。
正直、ここまでの過程がしっかりできていればおいしいコーヒーが入っていることはほぼ確定的なので、淹れたコーヒーを飲む時間よりも、この時間の方が楽しんでいるかもしれない。
コーヒードリップレシピ⑥: いざ実飲。
そうしておいしいであろうコーヒーが入ったら、僕が住む、陶器のまち、多治見の商店街で買った掘り出し物のお気に入りのカップに注いで飲む。
このカップは口当たりが鋭く、甘さや酸味を際立たせるので、浅煎りめのコーヒーを飲むときに重宝している。
2杯どりしたので、余ったコーヒーはサーバーにおいておくが、これが冷めてしまうと2杯目が楽しめないので、カップウォーマーがあると便利。
60度くらいまででしか保温できないので、アツアツとはいかないが、ホットコーヒーは冷めていく過程も含めて楽しみたいので、これがあるだけでコーヒーを楽しめる時間を引き延ばせる。
コーヒードリップのすゝめ: 自分がおいしいと思えるコーヒーを
コーヒーにどっぷりはまったいまでこそ、僕には僕のこだわりがあるが、なんだかんだでたまに出先で飲むコンビニコーヒーやインスタントコーヒーもおいしいものだ。
コーヒーをこれからやりたいと思っている人のやる気をそぐつもりは一切なく、自分がそろえられる器具からそろえて、最初は粉にしてあるドリップバッグからでも良いので、「少し良いコーヒー」を飲んでみると、味の違いが判ると思う。
ただ、自分で焙煎した新鮮な豆をその場で挽いて飲むコーヒーは、苦くなく、甘味や酸味、コクが際立ち、まさしく「別の飲み物」だ。