どんなレースでも、勝つのは難しい。
100人を超える大集団のなかで勝てる選手は一人だけ。そしてそれ以外の選手には、たとえ上位だとしても、ハンドルをたたいて悔しがる。それがロードレースだ。
メンバーラインナップ
- コース: 群馬サイクルスポーツセンター
- 周回数: 10周60km
- メンバー: 伊藤選手、住吉選手、岡本選手、草場選手、自分、當原選手、貝原選手、中川選手
- 結果: 自分が4位、岡本選手6位など
レース展開: 序盤から終盤
今日は距離が短いことと、昨日逃げ切りを許したこともあって、大集団のスプリントになるだろうという見立てだった。
レースが始まると、やはり昨日と同様激しいアタック合戦になり、なかなか逃げが決まらない中で、最終的に伊藤選手を含む6人が先行した。
逃げが決まった瞬間は見えていて、伊藤選手が反応してくれたのに加え、逃げの人数が多くなくチームもばらけていたので自分は集団でスプリントに備える選択をした。
中盤以降も逃げにシャッフルがかかる中、ラスト1周まで伊藤さんが逃げ続けてくれ、その間集団は、ブリッジ狙いのアタックはあるものの一定の高速ペースといった感じで特にきつくなることはなく距離を消化する。
ラスト2周からブリッツェンが全員で先頭に立ちペースアップ。逃げを吸収するとともに、その後も強烈なペースでひき続け、このまま流れ込みのスプリントになるだろうと予想された。
今日の最終周のラップは7分40秒台で、2015年にチーム右京が出した群馬サイクルスポーツセンターでのチームTTのタイムと同じくらいだったらしい。
それをブリッツェンのトレイン5人がノーマルバイクで刻むのだから相当である。
レース展開: スプリント
群馬サイクルスポーツセンターは通常であれば、心臓破りの坂を超えてからの平たん基調の下り区間で集団の先頭が緩んで詰まるので、多少心臓破りで後れを取っていても先頭付近に復帰してスプリントすることができる。
しかし今日はブリッツェンの牽引が強力だったために、心臓破りを超えた後も集団は一列棒状。
うちは心臓破りの坂までで、自分と岡本選手以外のメンバーを使い果たしてしまったので、ラスト1kmで岡本選手を自分が先頭に連れていく必要があった。
心臓破りを超えた時点で番手は8番手くらい(ブリッツェン4人、右京3人、他数名)。
後からラップクリップを見て気づいたけどこの後ろは中切れしていてタイム差がついていた。それだけ心臓破りの後の区間が緩まなかったということだろう。
そこからラスト300で仕掛けてブリッツェンをパスして岡本さんを150で発射する算段だったのだが、スピードが乗り切っていてアウタートップを回しきってしまいダンシングでキレのある加速ができない。
結果シッティングスプリントで流れ込む形になり、岡本さんが大外から捲らざるを得ない状況を作ってしまって、4,6位に沈んだ。
良かった点
背中、特に昨年から問題を抱えている左腰は痛くなったが、耐えられないほどの痛みになることはなく、終始リラックスやストレッチを繰り返して落ち着いて走ることができた。
最後に8人になって後ろで中切れが起きた局面でも、自分はレッドゾーンには入らず岡本さんを引き上げる余力を残せた点については、オフシーズンの積み上げがうまくいっていると思う。
良くなかった点
岡本さんとのゴール前での連携。
本当は右のラインを締めたかったのだが、右京が自分の前で右から行ったので左のラインを取らざるを得なかったし、流れこみとなったせいで、自分の仕事の終わりが明確ではなくなり岡本さんを発射できなかった。
やはりそもそもの7番手からのスプリント自体に無理があり、ゴール前にもう2枚、せめて1枚残したかったところではある。
明日が最終日。132km。
今シーズン初めてのレース、感触は終始悪くない。
トレーニングとレースでフィーリングの乖離なく、同じように自転車に乗れている。
実際集団内でもひときわ余裕をもって展開を見られていると感じる。
昨日今日と集団内にいて最後ちょっともがいただけで、何もしていないので、脚も余裕があるし、明日は最後に目立った動きができたら良いと思う。
オフショット
レース前にインタビューを受ける草場選手
を、面白がってカメラを向けるチームメイト
チームの雰囲気も良い。
また明日。