「攻めること」の重要性を実感したおおいたロードレース

レースレポート

前日のクリテリウムで積極的な走りを見せたが、そのダメージが予想以上に大きく、ロードレースの日は起きたときから身体が重かった。

パワーデータが示す僕の身体の状態は「回復傾向」となっているが、それは絶対にうそだ。

時間が短くても、強度の高い限界近い運動をすれば、翌日には相応のダメージが残る。この辺りはパワーデータの不完全性だと思う。

ともあれ、ロードレースも脚を使うことを恐れず、攻めていきたいと誓い会場に到着。

【コース】大分スポーツ公園内昭和電工ドーム周辺特設コース

【距離】4km周回 x 25周 100km

【メンバー】伊藤選手、住吉選手、岡本選手、草場選手、僕、中川選手、當原選手、貝原選手

今日も攻め続ける、という姿勢

決め顔しててなんかむかつく(笑)こんな顔した?

いつも通り先頭に並ばせてもらいスタート。

この日は特に、並び順の争いが熾烈だったようで、チームメイトは相当早めに並びに行ったが30番手ほどの位置しか取れなかった模様。あきらめて直前まで準備することを選んだとレース後に言っていた。

集団先頭にはサバイバルな展開に生き残りたい意思が感じ取れる

レースがスタートすると、下馬評通りのアタック合戦に。

最初の5周くらいは、登りも下りも問わずアタックがかかり続け、かなりハードな展開に。

僕自身も頭に少々血が上ってしまい、後先を考えずにアタックを無駄打ちした。

結果、5周で集団は半分にまで減ったものの、有力選手に有効なダメージは与えられず。

序盤はマトリックスのマンセボ選手に逆らわない方が良い事を思い知らされた。

スポンサーリンク

回復に時間がかかり後手を踏んだ中盤

最初5周に動きすぎたことが予想以上に脚に来てしまい、中盤に入ってからは集団の後方で脚を休めることに専念した。

前方ではマトリックスが鉄壁のトレインですべてのアタックを封じ込めている。

チームで固まり終盤の展開に備える

そうして迎えた14周目、シマノ風間選手、埼玉ディレーブ高木選手の先行が容認された。

これだけならよかったのだが、その1周後に、マトリックスホセ選手、チーム右京小石選手、ブリヂストン今村選手などの有力選手がブリッジを仕掛けて、先頭は7名に。

ここに愛三からメンバーを入れられなかったことで、展開次第ではこのままレースが終わってしまう、と焦り始めた。

岡本選手に追走をお願いし、先頭を吸収!

伊藤選手と2人しかいなかったら、いよいよどちらかが犠牲になって追うしかない状況だったが、岡本選手が集団に残っていてくれたので、話し合いの末追走のローテに加わってくれることに。

おかげさまで、ラスト4周に入る段階でタイム差は20秒台にまでつまり、事なきを得た。

スポンサーリンク

ラスト3周、マンセボ選手の強力な牽引でメイン集団崩壊

そうして逃げを前方の視界にとらえたラスト3周の登りで、マンセボ選手が強力なペースアップ。

「ここまで20周、ほぼ先頭を牽いてきて、どこにそんな力が残ってるんだ。。。」

こちらは感服と尊敬を通り越してドン引き。

下がっていく岡本選手にお礼を言い、伊藤選手と2人で食らいついた。

これでメイン集団は一気に15人くらいに絞られたのではないだろうか。

終盤、ついに攻撃に出る

序盤に動きすぎてから中盤に休ませてもらい、終盤には動ける脚が戻ってきていた。

ラスト3周の強烈な牽引で、さすがにマンセボ選手も消耗しているだろうと予想。

ラスト2周の登りでマンセボ選手を振るい落としながらキンテロ選手その他ライバルの脚を確認したいという意図で、様子見のアタック!

スタートゴールラインを超え、登りの頂上付近で後ろを振り返ると、4人ほどがついてきていて、キンテロ選手は僕をべったりマークしている。

しかもこの余裕の表情。

(そりゃ、あれだけマンセボさんに守られたら、ここまで全く脚使ってないよね。。)

少し失望しながら脚を緩めると、左から伊藤選手が強烈なカウンター!

それにホセ選手がフォローしていったが、ほかの選手はかなり消耗しきっているようなのでこれは良い状況。

ゴールまで彼らを逃げ切らせ、もし吸収されても自分で勝負できるようにするため、追走にかかるアタックには全て反応してライバルたちの心を折りにかかる。

ラスト1周の登りでは山本元喜選手がペースアップ。

しかしその後ろにしっかり入ってマーク。

キンテロ選手は相変わらず余裕の表情だが、ほかの選手はかなりきつそうにしており、頂上まで全開で牽引すれば追走のアタックをけん制できそうだ。

そう思い、山本選手がタレたタイミングでダメ押しのペースアップ。頂上まで他の選手を前に出させない。

スポンサーリンク

誤算だったアベタカ選手のブリッジ

唯一かつ最大の失敗が、アベタカ選手のブリッジを行かせてしまったこと。

前の写真でもわかる通り、アベタカ選手も僕が後ろを確認したときはかなりきつそうにしており、頂上でキレのあるブリッジを仕掛けられるとは思いもしなかった。

しかし違った。

頂上で一息つくと、左から見覚えのある赤い影がかっ飛んで行った。

スポンサーリンク

アベタカ選手はスプリントもあるので、前2人に追い付いてしまうと勝算がぐっと下がる。

焦ったが、彼のキレが良すぎて時すでに遅し。僕が反応してこの集団を活性化させてしまったら、それこそ伊藤選手の動きを無駄にしてしまいかねない。

そうしてアベタカさんが前に追い付かないことと、伊藤選手が勝ってくれることを祈りながら、自分は後続のスプリントへ。

悔しい3位、そしてスプリントもうまくいかず

結果的にアベタカ選手は前に追い付き、さらに伊藤選手は最後のスプリントをうまく出し抜けず3位。

後続スプリントでも、終始マンセボ選手に守られたキンテロ選手のかかりに完全に置いていかれ、僕は5位。

キンテロ選手の余裕の表情が憎い(笑)

終盤に一番攻撃として良い形を作れたのはうちだっただけに、前日のクリテリウムの雪辱を果たせず悔しい。

同時に、単騎であそこまで立ち回ったアベタカ選手、マンセボ選手の圧倒的な牽引力に感服した。

スポンサーリンク

次回に向けて

おおいたの2レースを受けて、Jプロツアーの総合ランキングは、首位キンテロ選手と209点差の2位。

この日勝ったホセ選手が点数を伸ばし、僕と13点差の3位につけている。

僕たちはあくまでレースの「優勝」を目指して戦っていくが、ここまでもつれると、僕はマトリックスにマークされ過ぎていて、アタックしてレースを動かしたりすることは難しいだろう。

来週の群馬で念願のチームとしての優勝、そしてあわゆくばマトリックスの隙をついて総合の逆転ができるよう、チーム一丸、戦っていく。

次回も応援よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました