【レース名】西日本ロードクラシックday1
【コース】広島森林中央公園の健脚コース
【距離】12.3km x 5周, 61.5km
【メンバー】伊藤選手、住吉選手、僕、當原選手、中川選手、貝原選手
【結果】僕の8位他
事前の見立て
5周しかないので最初から激しい展開になると予想。
岡本選手、草場選手の2人がけが、病気で療養中とあってうちは頭数が足りないし、僕と伊藤選手を除く4選手は前日に名古屋競輪場で行われたバンクリーグに出走していたので、無理をしない作戦。
バンクリーグ組の4選手はあてにせず、伊藤選手と僕で主要な逃げのみに照準を絞って対応していこうというもの。
レースグレードがブロンズなので僕と伊藤選手も無理をせず、無難にトップ10くらいを狙っていこうというオーダー。
序盤の展開
レーススタートしてすぐはニュートラルと聞いていたので、ニュートラルカーの真後ろに入ったのだが、あろうことかニュートラルカーの左右から選手たちが覆いかぶさって前に出ていく。
すぐに笛などを吹いて統制されるだろうと思っていたが統制されず、最後尾まで位置を押し下げられた。
これにはかなり不満だったが、レースはその状態で進行してしまったので仕方ない。
そのため最初の1周は前に上がるために使ってしまいほぼ展開を見ていない。ついでに落車で止まった際に後ろから突っ込まれて左の腸脛を痛めたほか、住吉選手を失ってしまった。
ついてない。
前に上がってチームメイトに状況を聞いたところ、マトリックス安原選手とチーム右京武山選手が逃げていて、集団は暑さのためか落ち着いているとのこと。
致命的な展開になっていなくてよかった。
とりあえずは落ち着いた集団の前方で次なる展開にそなえた。
中盤の展開
3周目にさしかかると逃げは吸収。さすがに前が少人数のため、どこがコントロールするでもなく自然に追いついた。
するとキナン、マトリックス、ブリッツェンを中心にアタック合戦が始まった。
これに便乗していきたかったが、序盤に無駄足を使ってしまったことで身体がうまく動かず、ダンシングに力が入らない。
そうこうしているうちに、キナン山本大喜選手、ブリッツェン増田選手、エンシェア阿曽選手の3名を先行させてしまう。
これまでの経験上、今年のJプロツアーで組織的に牽引を機能させられるのはキナン、ブリッツェンと、メンバーがそろっているときのうちのみだと思っていたので、キナンとブリッツェンを行かせてしまったのは非常にまずい。
焦っていたらヒンカピーリオモ門田選手が追走に出て、これにキナン山本元喜選手がチェックに入ったので便乗。3人(山本選手はチェックなので実質2人)の追走を形成した。
しかし、この時点でかなりきつくなってしまった。
監督からも今日はレッドゾーンに入れないように言われていたので、集団の頭をとって6位でゴールできるよう切り替え、追走からドロップして集団を待つことにした。
終盤の展開
ドロップしてペースで走って集団を待っていたら、なんと後ろから、キナンのトマ選手、ブリッツェン西村選手が2名抜け出して追いついてきた。
両名とも逃げにはメンバーを送り込んでいるのに、非常にアグレッシブである。
このグループに加われば牽引しなければならないだろうが、事情を話せば連れて行ってもらって8位でゴールできる可能性もあると思い、ひとまずついてみる。
案の定先頭交代を要求されるが、「今日は無理しないように言われているので、展開を考えて牽かざるを得ないから牽くけれども、前に追いつく意思は強くない」旨を両名に伝えた。
するとトマ選手がローテーションに加わってくれ、貢献度がトマ選手と僕の比率6:4くらいで先頭に追い付いた。これが最終周の3段坂の麓。
集団は十分タイム差が開いていたので、アタックのかかる重要な局面で遅れてゴールすれば8位だと悟り、無理をせずゴールすることを意識する。
その通りの展開になり、8位でゴールした。
悪かった点
1周目のニュートラルの時点で位置を最後尾まで下げてしまったことで無駄足を使ってしまった。
コミッセールの統制が取れていなかったことが原因ではあるが、自分に何としても先頭を陣取る意思があれば、ほかの選手と同じようにニュートラルカーを追い越して先頭に位置どっていただろう。正直油断していた。
この点は反省。
良かった点
無駄足を使い厳しい状況の中でも最低限、レースの重要な動きには反応し、無理をせずに最低限のリザルトを残すことができた。
おしまい。